大日如来坐像 坐九寸
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仏師 江口 泰觀

ABOUT USご挨拶

仏師という仕事について

仏師を志したきっかけは10代の頃、思春期の悩みからお寺で参禅し仏教の教えに触れたことから始まりました。

生まれ変わりを認めながらも、その主体としての魂を否定する仏教の教えに興味を持ち、学んでいくうちに次第にその教えを象徴した仏像の静けさ、慈愛に満ちた美しさに惹かれていきました。

一般的に美術とは作家自身の考えや個性を表現していく世界だと思いますが、仏師は個性を諦め仏教の教えを受け入れることから始まります。

「自分」とは五感により作り出された現象に過ぎず、無くすべき自我や魂というものが、そもそも成立していなかったと冷静に理解することで自分だけに限定されていた慈しみが全ての生命に及び、生死を超えた世界を発見する・・
私という錯覚が生じる前の、本来の清らかな心境を象徴したものが仏様の御姿であると信じ、それを顕すべく日々研鑽を積んでおります。

仏師として仏様を彫る上で、技術や美術表現よりも、計らいや意図を捨て去ることで自然に顕れるより根源的なものを大切にしていきたいと思っております。

仏師 江口泰觀

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